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     (’11/1/22(土)、23(日))

 
 釜が崎訪問
日程  平成23年1月22日(土)〜23日(日)
宿泊  「こどもの里」(大阪市西成区)
* 参加者の感想 *
桜町教会   川中翔太

 1月22〜23日。高松教区から8人、岡山・大阪からそれぞれ一人ずつの計10名で、大阪の釜が崎と呼ばれる地区へ行ってきました。
 新今宮駅から通天閣を背にして徒歩5分…。釜が崎の中にある『こどもの里』という場所で子供達と一緒に20時から1時間半ほど、元路上生活者の方のお話を聞いたり、ビデオで映像をみたりして“釜が崎”という場所について勉強しました。
 その後は実際に外に出て、路上で寝泊まりしている方に声をかけ、おにぎりとみそ汁を配りながらお話しをききました。
 体調はいかがですか?食事はとれていますか?なにか困っていることはありませんか?一日どんな生活を?(お仕事は?)などなど…、様々な問いかけで会話をしながら、その方の身体の具合や悩みつらさをきくことができました。
 寒いとわかって温かい格好をしていた私でも寒いと感じる冬の深夜に、寝袋や段ボールだけで休まれている…わかっていたはずなのに、とてもショックを感じました。
 この夜回りには、子供達や私達若者に、ちゃんと“今ここにあること”を受け止めていってほしいという思いや、交わる中で人の温かさというものを心から感じてほしいという思い・意味があるのだと思います。
 その様々な意味の中で私が大きいなと思うことは、ご本人の『一人で生きること(孤独感や不安感など)』を和らげ、少しでも前を向いて頑張る元気や気持ちを持ってもらうことかなと思います。
 夜回りで、最初にむかったのはなんと墓地でした!お墓の間にブルーシートや段ボールを広げて休まれている方や自転車とフェンスにシートをかけている方がおられました。
 墓地で寝ている人がいるなんて想像もせず、初めは驚きと「なぜ墓地?」という疑問がありました。あとで聞くと、墓地は暗く人通りも無く、とても静かで、休むにはいい場所で、お供えものもあるから…なのだそうです。
 そこからは、公園、駅や道路などを歩きました。すると、所々にブルーシートや段ボールの簡易の部屋がありました。
 昨年より大阪府では雇用対策などをしているとのことで、大分少なくはなってきたと聞きましたが、6つのグループで400人弱の方にお会いしました。
 実際に声をかけてみて、声かけに応えて下さった方はどの方もその声かけを心から感謝され、おにぎりやみそ汁もありがとうありがとう…と嬉しそうにいただかれていました。
 話を聞きまず感じるのは、おかれている状況やそれまでの過程は本当に様々で、ケガ,病気,リストラ,親族関係など、思いがけない不運・不幸から、路上生活はしていても、年金が入りいくらか助かっているという方もおられました。

 ただいえるのは、誰も好きで路上に寝泊まりはしていないこと、そして、誰しも路上から畳へあがりたい!と望みながら一日一日を過ごしていることです。
 そのために、この世の中を恨むことよりもすべきこと…、“生きる”ということに精一杯なことが、とても強く伝わってきました。
 私個人には、国や政治を変える力はありませんし、今から変わっても、今そこにいる方にすぐには届かないかもしれません。それよりもまず、それぞれが一人の人を大切に思い、声かけをすることが、今出来ることだと感じました。そして、実際に路上におられる方を一人にしないこと。人権を考え、福祉の心を持つことが必要なことではないでしょうか。
 この体験は、本当に貴重な体験となりました。想像をはるかにこえ、世界は動き続けています。
 私たちになにができるか、それを考えてみませんか。

 

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