レポート>青年韓国交流ツアー2010
     (’10/8/13~18)

 

青年ローマ巡礼ツアー
【期日】  8月13日(金)~18日(水)8:00

【目的】
韓国訪問の中で現地の青年と交流を深め、それを通して自分自身の信仰を深め、得たものを将来の教会づくりに役立てる

【参加者】  神学生1名、青年6名、中学生1名
  同行者…溝部脩司教、氏家和仁神父、イ・サン・ユン神父、ブラザー八木信彦
【日程・訪問先】
8月13日(金) 19:00下関港発
8月14日(土) 8:00釜山港着。その後、釜山司教館訪問、プギョン大学の学生たちと交流・スポーツ、水泳(プール)。ユスピナユース(釜山)泊
8月15日(日) 釜山観光…溝部司教様居住地、釜山近代歴史館、国際市場、
釜山中央カトリック教会青年たちとの交流。
20:00聖母被昇天の(青年)ミサ;釜山中央カトリック教会。ユスピナユース(釜山)泊
8月16日(月) 慶州へ移動、慶州観光、慶州ケンシントン リゾート ホテル泊
8月17日(火) 慶州観光、釜山へ移動、釜山で自由行動
17:30釜山港着、20:00釜山港発
8月18日(水) 8:00下関港到着。
 
*参加者の感想*
   「韓国訪問」
 8月半ばに韓国を訪れてから、早いものでもう2か月も経ちました。私は高校生の時に一度だけ、韓国に行ったことはありました。今回の訪問と大きく違ったのは、青年たちと交流し、分かち合いを目的としている事でした。8月15日という、日本では終戦記念日であり、韓国では独立記念日である日に、韓国で青年の方達と共に「過去」「未来」について分かち合うことに、訪問する前は戸惑いと不安でいっぱいでした。自分は日本人としてどう受け止められるだろうか、拒絶されるのではないかと考えていました。しかしそんな思いは、訪問初日で釜山カトリック大学の学生と交流して消えました。彼らは心から歓迎してくれ、すぐに良き友人となることができました。言葉や文化に違いはあるものの、同じ年代を生きる友人達であるのだと実感でき、嬉しい気持ちで満たされました。本当に感謝しています。一緒に夕食も共にしたのですが、少しお酒を飲みすぎて2日目の昼まで気分が悪かったのです。

 2日目に交流した釜山教区の青年の方々とは、一緒に溝部司教様が過ごされた土地を回り、歴史資料館も巡りました。その後行われた分かち合い、これこそが今回の訪問の目的と言っても過言ではないでしょう。分かち合いの中では過去の歴史認識からこれから私達青年がすべき事など、実に様々な分かち合いを行いました。私がこの分かち合いの中で、お互いの国に対して様々な感情を持つ中で、人に対しては友好的な感情を持っていることを知ることができました。やはりそこでも、国は違う中での一体感を感じることができました。その後授かったミサの後で、私は1人の年配の方と立ち話をしたのですが、その方は私に「国は違っても、信仰は1つです。」と言ってくださいました。私はこの言葉にとても感激、感謝すると共に、信仰こそが国という枠を越えて未来を創っていく原動力であると感じました。それは大きな喜びで、神に感謝と心から思いました。今後も韓国の青年たちとは、多くの交流をしていきたいと考えています。

 最後になりましたが、今回の訪問に誘っていただいた溝部司教様、ブラザー八木を始め、引率をしていただいた氏家神父様、イ神父様、ソンさん、韓国の神学生の方々、交流した青年の方々、共に訪問した日本の仲間たちに感謝したいです。本当にありがとうございました。 
 
   「釜山旅行」
 私は韓国(釜山)の事についてあまり知りませんでした。そこで第一印象。釜山は田舎だと思っていたら…ところがどっこい、とても都会的な所でした。釜山の方々本当にごめんなさい(笑)そして出迎えて下さった方たちの暖かいこと!人の優しさ、暖かさに触れ、きっとこの旅が素敵なものになるだろうと、行ってすぐに確信しました。

 現地の青年たちとの交流では、私自身韓国語はもちろん英語もろくに話せなかったので、知ってる単語をならべていました。すると韓国の青年たちもゆっくりしゃべったり、単語もいろいろ変えたり、コミュニケーションをとろうとしてくれていました。自分の語学力の無さを少し反省しました。言葉は通じにくかった事もありましたが、一緒に遊んだり、食事をしたりする中で、心は通じ合えたと思います。

 私は旅行中に誕生日を迎えました。なんとみんなでケーキを用意してくれました。韓国の方たちも一緒にお祝いしてくれました。あんなに大勢の人に祝福してもらった誕生日!これは忘れることができません。私の宝となりました。

 韓国で出会った人すべてが私たちを大歓迎してくださり、すべてのことが私たちに大きな恵みとなりました。人の温かさ、おもてなしの心、そしてたくさんの方たちに出会えたこと…本当に感謝しています。「ありがとうございます」の一言では言い表すことが出来ないほど、みなさんよくして下さいました。

 このような旅に参加出来たことに感謝します。私自身多くの恵みを頂きました。これを少しでも多くの人々に伝えていきたいと思います。また今回出会った人たちと、一度だけのいい出会いで終わらせないよう、つながりを大切にしていきたいです。 
 
   「高松 日韓交流 2010」
 8月13日~18日の間、溝部司教様と高松教区の青年を中心に12名で韓国へ行ってきました。印象に残っていることをいくつか振り返りながら、この旅行の報告をさせて頂きます。
 釜山ではまず、釜慶(プギョン)大学の青年と一緒になって海で遊び、夕の食卓を囲みながら交流しました。そして2日目には、釜山中央教会の青年達との交流ももちました。彼らと共に、司教様が幼少期を過ごされた家の辺りや歴史資料館を回り、日韓の歴史について真剣に分かち合いをしました。その分かち合いでは、「(歴史上の出来事から)日本はやっぱり赦せない」という素直な気持ちや「今こうして集まっている私たちが、これからの日韓の架け橋になっていくことがとても重要なのだ」という意見など、韓国に対する思い、日本に対する思い、これからの関わりについて、深く分かち合うことができました。青年達とのこうした交流会では、日本語・韓国語・英語と、いろいろな言語が飛び交っていましたが、お互いの心を感じる“こころの会話”で、それぞれがとても楽しい良い時間を過ごすことができました。

 3日目には、慶州(キョンジュ)の良洞村(ヤンドンマウム)という昔の家屋のならぶ村や、世界遺産・石窟庵(ソックラム)へと行きました。そこで感じた古き時代の韓国とその生活や文化は、私たちに忘れていた大切な風景を思い出させてくれている気がしました。

 この旅行は、日・韓の多くの方々に支えられて実現しました。私たちは深く知らなかった韓国という国を知り、心から身近に感じることができるとても素晴らしい経験をしました。この持ち帰った思いをまた次の世代へと伝えていきたいと思いつつ、これからも活動して行かれたらと思っています。하느님 감사합니다 (神に感謝)。
 
   「韓国巡礼」   桜町教会 神学生 高山 徹
 この韓国巡礼に参加させて頂けたことを感謝しております。この旅を通して頂いた経験や感じたことが沢山あります。釜山の大学生達や中央教会の青年との交流会、また以前日本で働いていらしたご夫妻との観光等、楽しい思い出も沢山あります。到着してから最後まで、私達は向こうの方々から真心の歓迎を頂きました。ここでは、特に印象に残っている出来事について書かせて頂きます。

 旅の二日目、私達は釜山中央教会の青年会の皆さんと交流しました。まず昼食を皆で食べた後、溝部司教様が戦時中暮らしておられた場所を見て、近くの歴史資料館に向かいました。

 私は、資料館の観覧中ずっと、韓国の方々がどんな気持ちで展示を眺めているのかが気になっていました。なぜなら、日本による占領の歴史資料を、日本人の私達と眺めていたからです…。

 展示を観覧後、中央教会に戻って軽食を取りながら資料館で見たものについての分かち合いが行われました。神父様に通訳頂いて、一人一人の意見を聞くことができました。本当に皆さんが正直に語って下さいました。ほぼ共通していたのは、そこにいた私達には何の怒りもないが、占領の歴史を眺めると“日本”という国(あるいは総称としての“日本人”)に対して怒りを感じるということです…。その言葉は非常に厳しく聞こえるものでしたが、でもそれによってかえって交流が深まったように思います。実際、一人の韓国の方が、「私達は未来へ向かって進むべきです」と話した時、多くの人が頷いていました。同じ信仰を持つ者としての集まりだからこそ実現した交わりの時でした。(その夜もまた楽しい一時でした)

 今回の巡礼全体を通して言えることでもあります。私達は韓国の方々に心から歓迎して頂きましたが、その方々の多くが先述の歴史的経緯等を乗り越えて(あるいは胸の奥にしまい込んで)迎えて下さったのかもしれません…。分かち合いでの意見の通り、未来へ向かって進めるように、これからも交流が続いていけたら素晴らしいと思います。

 

写真集

下関出港時に見た関門海峡での花火大会
…私たちの出発を祝福してくれているかのようでした

釜山港に着いてすぐの豪華な韓国風朝食

釜山の司教様

釜山司教館の庭で

釜山教区事務所を背景に

釜山の司教座聖堂(カテドラル)

その内部

カテドラルのステンドグラス

釜慶(ブギョン)大学キャンパス内でその学生たちと

学生たちとの交流(ビーチで)

この日は彼女の誕生日でした

学生たちとの交流(レストランで)

私たちのためにコーラスの練習をしてくれていました

溝部司教様宅があった場所

豪華な韓国風昼食

釜山近代歴史館にて(地元の青年たちと)

近代歴史館見学後の分かち合い

国際市場

釜山中央教会聖堂内

そこで花束を受け取る司教さん

釜山中央教会青年会との交流

釜山中央教会青年会との交流

釜山中央教会青年会との交流

世界遺産に登録されたばかりの集落(慶州近郊)

そこでの餅つき

その集落の中の一軒

石仏があるお寺にて(慶州近郊)

慶州での夕食

ちゅーちゅーを飲むお二人

振り返り(慶州にて)

滞在最後のミサ(釜山にて)

その後の集合写真

滞在最後の食事(昼食)
 

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